2014年12月8日〜11日で開催された中国深圳のMAKERムーブメントを辿るツアーに参加して参りました。

このツアーは、チームラボの高須さんによる企画で、第2回目の開催です。
現地集合、現地解散というツアーでしたが日本から観光バス一杯の参加者が集まり、それだけで非常に面白い企画でした。

まず、僕がこの参加した動機ですが自分が運営している「ファブラボ浜松テイクスペース」の在り方、存在意義というものを再確認したいというものでした。また、「メイカームーブメント」という言葉ばかりを追っているとどうしても欧米発信の情報にたどり着くのですが、それを支えている中国のメイカームーブメントについて興味があったと言う事も大きな動機です。

【schedule】

Day 0

・dimsumlabs訪問(香港)

・電気街ツアー

見えるビルの多くが電子部品ビル。。。

 

あんなものや、こんなもの

 

様々な製造委託もここから。

 

これまた、こんなものまで。。。

・絵画村ツアー

街のあちこちで、絵を描く人々。
名画の模写や近代美術も!

深圳は電子街だけじゃない!

・DJ娯楽

ここは高須さんお勧めのディスコ!
深圳は電子街だけじゃない!
毎晩通いましたw

Day 1

・SeedStudio訪問記(ベンチャー)

ここです。ここに電子基板を頼んでいたんだ。。。
感慨深い。

・PCB工場訪問

 

PCBのエッチング、穴あけ、検査

・切削工場 訪問

・金型工場&射出成型工場訪問

 

 なるほど、アルミの切削部品はこういう所で作られているんですね。。。
新しい機械から古い機械までフル稼働していました。

Day 2

・Maker Block訪問(ベンチャー)

 

勢いのあるベンチャーの現場を見学!
壁にはMakerFaireTokyo2014のポスターが!!

・日技城工業園訪問(深圳進出サポート)

日本から深圳に進出しようとする方は、是非ここへ!

・JENESIS訪問(OEM・受託開発)

 

まさかここに来れるとは!
藤岡社長ともお話出来てとても刺激的な時間でした。

Day 3

・Dangerous Prototyping訪問(ハッカースペース)

非常におもしろい取り組みをおこなっているハッカースペース。
MAKER SPACEのモデルとして、非常に参考になりました。

・haxlr8r訪問(インキュベーター)

ここはねぇ。。。。熱いです!
絵に描いたようなMaker Movementを行くモデル。

【全体の感想】

個別の訪問記はまた追って描いて行きますので、ここでは全体としての感想をまとめたいと思います。

ヤバい、深圳、ハンパない!

・こう感じたのは深圳入りした日の電子街を案内してもらった時です。規模はもちろん半端なかったです。
行く前に「地平線の向こうまで電気部品街だよ」と言われて行ったのですが、正直まさかねと思っていました。

やられました。

地平線の向こうまで...という例えは間違えではないです。秋葉原のラジオデパートが1フロアに収まってそれがビルの6階まで続いている。。。さらにそのビルが何棟も生えている。。。。 正確な数値ではありませんがそんな感じです。

規模にも驚かされましたが、人の熱気にも圧倒されました。欲しいものを言えばすぐ電話して他の店に確認してくれる。在庫もすぐ確認。少ない数でも売ってくれるし、そこに無いものは用意するから次の日に来いと言われる。値引きも渋々顔で対応してくれるし、次の瞬間には抱き合わせでどんどん出して来る。「買い物」というより「仕入れ」という感じです。実際、皆小売りではなく問屋の窓口として出店しているようです。

・日本では男女の雇用機会均等とか、子供の育児施設とか問題になりますが、少なくともここでは子供を抱きながら携帯や電子部品を売る女性の姿を多く見かけました。

電子街以外でも、子供を抱きながら働く女性の姿を多く見かけました。
それが当たり前なのかもしれませんが、僕に取っては新鮮に写りました。

・最近生態系という言葉を良く耳にしますが、まさにMAKERの生態系がそこにはありました。
アイディアを持ち込みプロトタイプを作り売り込む人、持ち込まれたものを製品化する人、投資する人、材料を提供する場所、作る場所を提供する人、量産する会社、売る場所。。。。
これらが身を寄せ合っている場所が深圳と言う場所。

ツアーの中で深圳に移住した欧米出身の方に多く出会いました。まさに、環境を求めて移住して方々です。そんな人々がまた深圳に活気付けているのだと思います。

・ただ、これらの勢いを支えているものは安い労働力と、決して良いとは言えない労働環境であることも目の当たりにしました。そして、深圳に進出した日本企業からは、独特な悩みも聞こえてきました。これらを批判するのは簡単ですが、実際に我々の生活はこういった方々の上で成り立っているのが現実なわけで。事実を真摯に受け止め、その上でこれらの恩恵を享受している事に感謝する機会になりました。

・表面的な所は上記の通りです。さて、最後にこれを見て浜松でのファブラボの在り方のヒントがあったかと言う所に。

1人では答えが出なかったので、一緒に参加した方々に質問をぶつけて様々な意見を頂いた。皆さん、一戦で活躍する研究者、エンジニア、経営者、投資家の方々。するどい意見が多くかなり刺激的だった。一つ頭の中で整理した事は、今のメイカームーブメントを押し進めようという意義には二つの側面から見れる事。産業振興に結びつけようとする働きと、文化振興に結びつけようという働き。深圳は前者に関して非常に力を入れている。逆に日本は後者に重きをおいているように感じる。アメリカのメイカームーブメントについてみると両者がバランス良く取り入れられている。それならば深圳と日本を足して2で割ると。。。はて。両者は水と油のように混じりあいにくいようだが、うまく混ぜて美味しいドレッシングにしたい。と新たなモチベーションが生まれた。

最後になりますが、非常に濃密な1週間でした。

4日間朝から晩までご同行させて頂いた皆さん、本当に多くの事を教えて頂きありがとうございました。
そして 、これだけのツアー行程をまとめあげ、参加者を集めた高須さんに感謝をお伝えしたい。
一緒に電気街の奥の方を歩き回り、怪しいフロアに踏み入れ逃げてきた事、良い想い出になりましたw
アジアを股にかけ活躍する高須さんを今後も応援しています^^

2年後のFABLAB世界会議が深圳に決まったようで、さっそくまた来る事になりました。

その前にも2015年6月には深圳MakerFaireがあるそうです。なんとか時間を作ってまた伺いたいと思います。

最後になりますが、この記事をみてツアーに興味を持たれた方に朗報です!
6月の深圳MakerFaireに合わせて、第三回のニコニコ技術部深圳ツアーが開催されるようです!
この記事で興味を持たれた方は是非参加してみて下さい!!

一緒に参加した方のブログ記事はこちらにまとめられています。
それぞれの専門から見た深圳の風景がとても興味深いです。

僕もこんな記事を書けるようになりたいなぁ。。。

第2回 ニコ技深圳観察会 2014年12月 感想まとめ
http://ch.nicovideo.jp/tks/blomaga/ar689972