BostonにあるFABLABの一つ、South End Technology Centerに訪問してきました。

ここはもともとMel Kingさんが設立したコミュニティーでパソコンの使い方や作り方を教えており、FABLABの発案者であるMITのニール教授と出会ったことがきっかけで出来たFABLABです。

ニール教授の「ものづくり革命 パーソナルファブリケーションの夜明け」にも詳しく取り上げられています。

さぁ、とにかく伺ってみましたがちょうどバーベキューパーティーをした後という事で外では子供から、高齢の方が大勢集まって楽しそうに遊んでいました。

Mel Kingさんはそれを暖かく近くで見ており、とても和やかな印象の方でした。

まず一通りの自己紹介が終わった所で

「何か食べるか?」

と聞かれ、ディナーを頂きました。

お昼ご飯を食べていなかったのでたくさん頂いてしまいました。。。

ボテトサラダからバスタ、ケーキ、バナナ、、、

遠慮なく頂きます。

さぁ、本題に入って設備の紹介を受けました。

これがメディアルーム。

いつでもインターネットにアクセスすることができます。

また、ここで一番興味深い事は自分でパソコンをジャンクから組み立てる方法を教えていることです。

インターネット技術はパソコンを変える裕福な人だけのものではないという持論から来た講座のようです。

別室にはたくさんのジャンク品、パソコンの山がありました。

オープンソースのOSであるubuntuを使っているそうです。

すばらしい活動だと思ったと同時にオープンソースの素晴らしい点が生かされているんだなぁと感じました。

そしてこちらがニール教授との出会いで生まれたFABLAB。

訪問したときにはMIT卒業生やここに通って子供達に技術を伝授している方達が作業していました。

なにやらおもしろそうなプロジェクトに取りかかっているようです!

日本から来たと伝えたところFABLAB鎌倉の田中教授が来た事あるぞと言われ、話が盛り上がり嬉しかったです。

だんだん見慣れてきました、コンピュータミシン(笑)

だけどまだ一度も使った事がないので、ぜひ使ってみたい!

さぁ、この辺りも是非使いこなせるようになりたいです。

オシロスコープにパルスジェネレータ、安定化電源?

ShopBotはFabLabの標準のようですが、価格は同サイズのCNCルータの中でも飛び抜けて高いんですよね。。。

オープンソースのCNCルーター”KIKORI”が標準になると面白いのですが。。。

Tシャツのシルクスクリーン印刷判が置いてあったが、感光設備が見当たらなかったので軽く聞いてみたら、それは昔ながらのやり方で僕たちはカッティングプリンタを使うんだ。。。と笑われてしまいました(笑)

FABLABの施設を案内してくれたDavid君。

「MITの学生よりも機械が使えるかもね (笑)」

と自信まんまんに教えてくれました。

実際に、基板作成ソフトEAGLEでの基板デザインからPCソフトのプログラミングまでこなしていました。

一通りの説明の後、ここに通う子供達が作ったものを見せてもらいました。上の写真はモンスター。

裏にはレーザーで切り出したギアがぎっしり詰まっておりコミカルに動きます。

8歳の子の作品。。。

これは教会の中で人形が左右に動く作品。

なんとサーボモータを制御して動かしています!

13歳の子の作品だそうです。。。

LEDで光る帽子。

いやぁ、他にもいろいろ見せてもらいましたが驚くばかり。。。

今回は残念ながら子供達は来ていませんでしたが、さぞかし真剣に取り組んでるんだろうなと想像出来ました。

さぁ、FABLABとは関係がないのですが、ここSETCではTV番組を製作出来る設備が揃っています。

大きくはないですがスタジオも完備されており扉を開けるとそこにはMACに向かう少年が一人。。。

何をしているのか聞いたら、来週のライブでかける曲を作っているんだと。。。

少し作業を見せてもらいましたが素材の音を並べて何度も聞き直しながら微調整して。。。。

作った曲を聞かせてもらいましたが、ラップまで入ってかっこ良かったです!

 Leatrae君の曲是非聞いてみてください!

なんだか家族みたいな暖かさを感じる不思議な場所でした。

Mel Kingさんを始めみなさんとても親切にしていただきありがとうございました!

最後になりますが、Mel Kingさんがこのバッジをお土産に下さいました。

「俺のトレードマークで広めてるんだ」

とのことでした!

さっそくバッグに付けさせてもらいます!!

うーん、FABLABとHACKERSPACE。

似ているけど背景は大きく違うんだなぁ。